2021年1月30日にオープンした葛西臨海公園駅 高架下の商業施設「Ff(エフエフ)」のコンセプト開発、ネーミング、ロゴ、デザインディレクション、コンテンツ企画から、飲食テナントのコンセプト開発、ネーミング、ロゴ、メニュー開発までトータルブランディングを担当しました。
葛西臨海公園駅という東京郊外に位置する立地条件において、ファッション会社BOLDMANが手がける商業施設という価値をどうカタチにするかが課題でした。また、新型コロナウイルスによる生活様式の大きな変化を受けて、これからの時代にふさわしいライフスタイルであることが求められていました。
葛西臨海公園隣接の立地、BOLDMANの持つファッション文脈を生かし、新しい時代の新しい公園の楽しみ方を提案する施設として「パークアウトドア」というコンセプトを開発。「LIFE with PARK」「CULTURE with PARK」「STYLE with PARK」「HEALTH with PARK」「PLAY with PARK」を5つのフィロソフィーに設定し、自然との共生、リアルな体験の価値が見直されるこれからの時代において、公園という空間で、遊び、学び、自然を楽しむ、くらしの延長にある新しいアウトドアスタイルを提案しました。
「HAVE A GOOD PARK TIME.」というキーフレーズと、公園をイメージさせるグリーン色をキーカラーに、キービジュアル・館内サイン・デザインやツール類などに一貫して「パークを楽しむための施設である」というコンセプトを落とし込みました。
施設名称の「Ff(エフエフ)」は、FamilyのFをモチーフに、大文字Fと小文字fの並びで親子を表現。パークアウトドア体験を通じて、親と子が同じ目線で新しい関係を結べる場所であることを表しています。
各種ピクトグラムと組み合わせて、公園のフィールドを表現するグリーンラインを象徴的にデザイン。また、大人とこどもが楽しめる施設であることを表現するため、大人の目線、こどもの目線、それぞれの目線に合わせてサインを高さ違いで2つずつ設置しました。
5つの飲食店が集う館内フードホール「KITCHEN BASE」。それぞれのテナントのコンセプト開発、ネーミング、ロゴ、メニュー開発まで担当しました。公園に持ち出して楽しめるテイクアウトフードを前提に、ありふれたフードコートではなく魅力的な専門店の集合体と見えるよう、テナントそれぞれに明確なコンセプトを設定。店名からメニュー内容まで各コンセプトで一気通貫して落とし込むことで、他にはない独自の魅力を持つエッジの立った飲食ブランドとなるよう設計しました。
ECD:小西利行(POOL inc.)
CD+C:後藤亮平(POOL inc.)
AD:宮内賢治(POOL inc.)
PL:大垣裕美(POOL inc.)
D:桑原加菜(POOL DESIGN inc.)、伊東陽菜(POOL DESIGN inc.)
Pr:大垣裕美(POOL inc.)、髙橋慶(POOL inc.)、信多一慶(POOL inc.)
Agency:POOL inc.
Client: BOLDMAN株式会社