POOL inc.

POOLSIDE STORY

ときと

立飛ホールディングス

「めぐるめぐみ」をコンセプトに、日本の食の“本当の豊かさ”を提案するオーベルジュ

2023年4月、SOLANO HOTELの姉妹施設として、立川の老舗料亭「無門庵」の跡地に誕生した「オーベルジュときと(Auberge TOKITO)」。そのコンセプト開発、ネーミング、ロゴ、デザインディレクションまでのトータルブランディングを担当しました。

BACKGROUND

旧無門庵の跡地に誕生した、食を中心としつつ、茶を愉しみ、そして宿を取ることもできる新しいオーベルジュ。立川エリアの西国立という立地で、「ディスティネーションレストラン」の代表格となることを目標に設定。わざわざお金を払っても、出かけて、食べて、泊まりたくなる価値を生み出すために、この施設がどのような場所で、どういう体験を提供すべきかを規定することからプロジェクトがスタートしました。

CREATIVE IDEA

美しく新しい日本を描きながら、世界へ飛び立つオーベルジュになる

新しい時代にふさわしい名前として、かんたんで誰もが親しみやすいひらがなで施設名を開発。日本の食の本当の“豊かさ”や“美味しさ”を、「鴇(とき)」のように優雅に世界へ飛び立たせるという決意と、ゲストの到着時から出発時までを“フルコース”と捉え、お客様のあらゆる「とき」を料理人の手で満たす、本施設の体験コンセプトを表現しました。

シンボルカラーの「鴇色」は、空の色を「青」や「朱」と決めつけず、その移ろいに幸せを感じた日本人らしさを象徴する色。そこには、現代で薄れてゆく日本のおおらかで優雅な美を見つめ直すという想いも込められています。

日本を豊かにする「循環」を、食の歓びから。

日本料理の新たな価値を創るオーベルジュとして、「めぐるめぐみ」というグランドコンセプトを開発。日本が古来から大切にしてきた食との向き合い方を今一度追い求め、食という歓びから、人、地域、日本の食文化までを豊かにする、幸せの循環を生み出す。そんな新しい時代の日本料理のカタチを提案しました。

FACILITY

食房 -日本の食の、本当の豊かさに触れる「とき」-

料理コンセプトは「アルティザン・キュイジーヌ」。料理人はもちろん、生産者や猟師、漁師など、食卓までに携わる全職人がそれぞれの力を発揮し、チームとして一皿に精魂を込めて届ける、新しい日本食のスタイルを表現しました。

茶房 -茶の美意識を尊び、茶の創造を愉しむ「とき」

地域、風習、時代、製法により多彩に進化した日本の「茶」。そのお茶文化を現代的に解釈し、独自に発展させることで、新しい安らぎと愉しみが、ここから生まれます。

宿房 -心と体を内側から癒す、優雅でおおらかな「とき」-

客室名は、空の色の移ろいを表す日本語に。それぞれの部屋の客室キーでも、空の移ろいゆく色を表現しました。

CREDIT

CD:小西利行(POOL inc.)
AD:丹野英之(POOL inc.)
C:森岡賢司(POOL inc.)
D:高橋千佳(POOL DESIGN inc.)、桑原加菜(POOL DESIGN inc.)
PR:芦田和歌子(POOL inc.)
PM:高橋慶(POOL in.)、齋藤由香(POOL in.)
Agency:POOL inc.
設計デザイン:株式会社SIMPLICITY
Client : 株式会社立飛ホールディングス

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